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嘘と欲の物語から学ぶ、人の心の奥行き

2025.11.17
高校(フロンティア)
PROGRAM

 フロンティアコース1年は11/14に野村万作さん、萬斎さんらによる万作の会に行きました。能狂言の人口が減る中、現人間国宝の万作さんや狂言界を牽引する萬斎さんの演技を見れる貴重な機会となりました。

 

 前半に萬斎さんによるこれから見る演目の解説や、狂言とは何か、などを話して頂きました。演目は、小舞「八島 前」、狂言「清水」「泣尼」でした。小舞「八島 前」は源平合戦をモチーフとした能の合間に挟む舞です。激しくも、静かな美しさを感じました。狂言「清水」はある家臣が清水を取りに行ってこいと言われるが面倒くさがって鬼が出たと嘘をつきますがその嘘がバレて面倒になるという物語でした。誰しも嘘をついて余計面倒になったことが体験としてあるので無条件に笑うことができました。


 また、「泣尼」では住職の「欲」と説法のうまく行かない状況の対比や、住職と尼の駆け引きが見どころでした。「人間の欲」をとてもうまく描写している作品で面白かったです。 今回の経験を通じて、日本の失われつつある伝統芸能に関心を持ち、伝承、継承する気持ちが芽生えました。