2025年7月16日(水)から18日(金)まで、フロンティアコースの3年生が福島県いわき市で2泊3日の宿泊プログラムを行いました。自然や地域、震災の記憶と向き合いながら、それぞれが自分の関心や問いを深めることを目的とした取り組みです。
初日は、潮目の海や福島の里山環境をテーマにした水族館「アクアマリンふくしま」を訪れ、自由に館内を見学しました。国内外から研究者も訪れるこの施設で、生徒たちは自然の多様さや展示の工夫に触れ、水族館の新たな一面に気づく機会となりました。
2日目は、グループごとに計画を立て、いわき市周辺の街を散策したり、宿舎で静かに学習したりと、それぞれが思い思いの時間を過ごしました。決まった課題がない中で、自分で選び、考えて過ごすことそのものが学びとなりました。
最終日は、いわき市地域防災交流センターを訪問し、東日本大震災を経験された語り部の木村さんから当時の様子や命の大切さについてお話を伺いました。災害が私たちの日常にどう影響を与えるのか、そしてどう備えるべきかを考える、貴重な学びの時間となりました。
教室を離れ、自分の足で見て、感じ、考えた3日間。それぞれの心に残った経験が、今後の探究活動や進路選択につながっていくことを願っています。