8月7日(金)、本校の高校1・2年生6名が参加し、日本大学医学部附属板橋病院にて、JSProgram with 日本大学医学部「1日医師体験」を実施しました。当日は、模擬PBL、外科手術体験、救命救急科の見学、血液型判定実習など、医学部および大学病院の専門的な環境を生かした多彩なプログラムが行われました。今回のプログラムは、実際の医療現場や医師の思考過程に触れることで、生徒たちが医学への理解を深め、自身の進路や将来の医師像について具体的に考えることを目的として企画されました。
1つ目は、患者の問診記録をもとに病気や病状を推論する「模擬PBL」です。生徒たちはチームで情報を整理し、症状の原因や考えられる病名について検討した後、その内容を発表しました。限られた情報から根拠をもって考える過程を通して、医師が診断を行う際の思考を体験するとともに、自分で予測を立てて確かめることの大切さを学びました。生徒からは、「論理的に原因を突き止める面白さや医療の奥深さを知り、医学への興味がさらに深まった」といった感想が寄せられました。
2つ目は、実験室で行われた外科手術体験です。生徒たちは、鶏肉やブタの臓器を用いて、電気メスによる切開や縫合、糸の結び方などを体験しました。電気メスを扱う際の緊張感や、傷口をきれいに縫い合わせることの難しさを実感するとともに、臓器の構造を間近で観察することで、人体の仕組みや外科医療の技術に対する理解を深めました。実際に器具を操作しながら学ぶ経験は、教科書や映像だけでは得られない貴重な機会となりました。
3つ目は、救命救急科の見学です。生徒たちは、初療室やICUなどを見学し、医師や医療スタッフが実際に働く現場に触れました。緊迫した救急医療の現場を目の当たりにする中で、多くの患者に対応するためには、医師一人の力だけではなく、さまざまな職種が連携するチーム医療が欠かせないことを学びました。また、救命救急の現場で使用される設備や機器を見学し、そこで働く人々の役割について具体的に知ることができました。
4つ目は、血液型判定の実習です。生徒たちは、血液型を判定する検査の仕組みについて説明を受けた後、実際の手順に沿って検査を体験しました。わずかな反応の違いを丁寧に観察し、正確に結果を読み取る必要があることから、臨床検査における慎重さや観察力の重要性を実感しました。また、血液型にはさまざまな違いがあることを知り、血液や輸血医療への関心を高める機会にもなりました。
事後アンケートでは、参加した生徒全員がプログラムについて「非常に充実した」または「充実した」と回答しました。生徒たちからは、「医師という仕事を肌で感じ、医学の道に進みたいという思いが強くなった」「普段は見ることのできない病院の現場を知ることができた」「今後もこのような機会があれば、ぜひ参加したい」といった前向きな感想が寄せられました。
今回の体験は、医学に関する知識や技術を学ぶだけでなく、医師に求められる論理的思考力、観察力、慎重さ、そして医療を支えるチームワークの重要性について考える貴重な機会となりました。生徒たちにとって、将来の進路や目指す医師像をより具体的に描き、今後の学習への意欲を高める一日となりました。



