7月14日、野球部は所沢北との3回戦(9:00開始)を迎えていた。
学校は前週に第2回定期考査を終え、13日(月)が答案返却日、そして14日は生徒自宅学習日で、教員は時間に追われ成績処理と学年会議、職員会議などをこなす多忙な1日であった。
3回戦 所沢北に大量得点で圧勝
その間に野球部はまたまた大きな勝利を手にしていた。
7月9日の初戦(2回戦)、鶴ヶ島清風戦を8-1の8回コールドで勝ち進んだ城北埼玉は、所沢北の地元、所沢航空球場のスコアボードに1回から7回まで毎回の計26得点を並べ26-8で7回コールドと圧勝した。
これで7月18日(土)に第一シードの浦和学院とやれることとなった。
所沢北戦の翌日、15日に藤野監督に話を聞くことができた。監督は各選手の活躍を絶賛しながら体力の消耗を心配していた。35℃越えの炎天下での26得点は消耗する。各選手の疲労度とゲーム展開、さらに次戦を見据えた選手起用はぎりぎりの判断だ。
応援スタンドの吹奏楽部も保護者も嬉しいけれどたいへんだ。
16年ぶり浦和学院との対戦へ
監督によると浦和学院との対戦は16年ぶりとのこと。前回の本校チームの投手は、卒業後に進学した東大の軟式野球部で活躍しオール・ジャパンのメンバーにも選ばれたという。全員が文武両道の精鋭チームだった。
もう一つ、監督から試合の詳細な記録が見られるサイト(Yahoo Sportsnaviのバーチャル高校野球)を教えてもらった。そこで確認すると、前回の7月9日鶴ヶ島清風戦の「校長観戦記」の間違いに気づいたので、ここで以下に2点訂正したい。
どちらも2番ファースト井坂皓斗(3年)の打席に関することだ。最初の打席を「ラニングホームラン」と紹介したが、公式記録は3塁打と敵失となっている。当日の上尾球場のスクリーンには巨大な電光文字で「ホームラン」と表示されたので、私を含む来場者の記憶の中では「ホームラン」のままでよいと思う。
もう1つ。井坂の6回の打席のライト方向の打球の写真に「6回井坂の2本目の適時打」とキャプションを付けたが、正しくは「3本目の適時打」だった! 1回の幻(?)のホームランの次の2回の打席でもタイムリー内野安打を放っていた。打点王!
(ここまで7月15日記述)
いざ決戦の大宮公園野球場
7月18日決戦の日。この試合はテレ玉の放送もあるしネットでも経過は分かるのだが、私は現地で選手たちのプレーを見守りたかった。
ベスト16をかけた4回戦、大宮公園野球場の第一試合である。8時半にはゲート付近には多くの野球部の生徒・保護者や吹奏楽部員に加え、おやじの会の皆さんや野球部のOB、多数の教員も集まっていた。
試合は予定通りJSの先攻で9時プレーボール。浦学のマウンドは9番を背負った右腕。大会パンフの選手一覧を見ると千葉県の中学校の出身だ。20人の登録メンバーの中で県内中学校の出身者は2名だけ。全国から野球の精鋭を集めたチームだ。体格もうちの選手たちより二回りは大きい。
城北埼玉 0 0 0 0 0 0 0 0
浦和学院 0 1 1 3 1 0 1× 7
最後まで自分たちの野球をやり切った誇り
試合の経過と結果は皆さんすでにご存じの通り。0-7で浦和学院の7回コールド勝ち。JSは無安打、無得点の完敗ではある。
しかし、私はコールド勝ちしたこれまでの2戦よりも価値のある試合を見せてもらったと感じている。
何より素晴らしかったのは、最後まで崩れなかったこと。試合を無失策で終えたことだ。本当に最後まで緊張の途切れない試合であった。自分たちの力を出し切り、自分たちの野球をやり切った。
先発した3年の上南は、初回、緩急を使った見事な投球で浦学上位打線から2つの空振り三振を奪った。甘い球は外野へ痛打されたが、堂々のピッチングで与えた四球はわずか1つ。真っ向勝負のマウンドだった。
2番手として4回二死2塁のピンチでマウンド上がった奥津は、3番打者をセンターフライに打ち取ってこの回を抑えた。5回は2安打を浴び1失点するも、6回は内野ゴロ2つとセンターフライで三者凡退に抑えた。
守備は全員が素晴らしかった。守備機会の多かった3塁手の服部はいくつものゴロをしっかりさばき、3回の走者1塁・2塁の守備では難しいファールフライをジャンピングキャッチした。
2回浦和学院の攻撃、先制の1点を上げ、なおもランナー3塁で追加点を狙ったスクイズをバッテリーが高く外してキャッチャー箕輪が三本間でランナーを挟殺、さらにヒットで出塁した次の走者の2盗も箕輪が刺して追加点を阻止した。
セカンド山越もショート木村も手堅くゴロをさばき、ファースト井坂は内野からのすべての送球を全身を伸ばして捕球した。
外野陣は浦学強力打線の大飛球をよくキャッチし、ヒットの打球も余計な進塁を許さなかった。
攻撃面では、4回の井坂のセイフティーバントや成川のピッチャー強襲打など惜しい当たりもあったが、いずれも浦和学院の好守備に阻まれた。5回2つの四球で走者をためた唯一の得点チャンスで箕輪が放ったライトへの当たりは野手の正面だった。
7回に3番手として3試合連続でJSのマウンドに上がった2年生投手の谷口。その後を受けてコールド負けとなる7点目の走者を2塁に背負って最大限のプレッシャーの中で今大会初めてマウンドに上がった3年生の石井優輝もよくサイドスローの右腕を振った。
全員、生涯忘れない素晴らしい経験をした。
今日は城北埼玉魂を見せてもらった。


