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野球部 夏の大会 初戦快勝!~ 校長観戦記 ~

2026.07.10
高校(本科)
部活動
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鶴ヶ島清風 0 1 0 0 0 0 0 0     1

城北埼玉  2 2 0 0 0 3 0 1×    8

 

 第108回全国高等学校野球選手権埼玉大会は、昨日7月8日、139チーム2587名の選手団を県営大宮公園野球場に迎えて開幕した。甲子園を目指す全国の球児たちの熱い闘いが始まった。

 城北埼玉の初戦の相手は鶴ヶ島清風高校。大会2日目の今日(7月9日)UDトラックス上尾スタジアムの第3試合である。

 対戦校のHPには、部活動紹介のトップに野球部があり「スマイルベースボール」をモットーに掲げ、今日の城北埼玉との対戦予定を大きな文字で告知している。

 今日は本校の定期考査最終日。午前にテストを終え、高3生を中心に臨時スクールバスで応援に駆け付けた多くの生徒たちの姿が1塁側応援席を埋めている。中高の野球部員と吹奏楽部のメンバーも、一足先に球場入りして応援態勢を整えている。

 梅雨明けを思わせる炎天下、予定より遅れて14時20分に鶴ヶ島清風の先攻でプレーボール。

 

初回いきなりクライマックス 井坂のランニング・ホームラン!

 城北埼玉のマウンドにはエースナンバーではなく、背番号10をつけた2年生の谷口俊平が上がっている。選手登録簿をみると身長・体重ともに小柄な右腕だが、ゆったりした大きなフォームで投げる姿は、堂々として落ち着きがある。

 先頭打者の打球はゴロでショートの深い位置に転がった。難しい当たりを木村駿作(3年)がしっかりさばいてワンアウト。藤野監督からもらったメモには「内野のかなめ」とある。谷口は続く2番の左打者をピッチャーゴロに仕留めると、3番の左打者は絶妙の制球で、見逃し三振に片づけた。最高の立ち上がりである。

 1回裏JSの攻撃は先頭、山越太智(3年)。セカンドを守る主将だ。監督が絶対的リーダーとして全幅の信頼を置く。山越はバントの構えを見せながら、相手左腕を牽制し、粘って四球を選ぶ。

 続いて右打席に立つのは、井坂皓斗(3年)副将でファーストを守るチームのムードメーカーだ。井坂も山越と同じく1球ごとにバントの構えを見せる。セオリー通り犠打で走者を進め、3番のDH成川怜冶(2年)で先制の1点を狙うのかと思いきや、なんと井坂はバントの構えから、バットを引くとライト方向に強打した。

 打球はライナーで前進守備のライトの頭を超え、ライト線を転がりフェンスまで到達する長打に。1塁走者の山越が先制の生還。これは3塁まで行けるかと見ていると、打った井坂は快足をとばして一気にホームイン。いきなりのランニング・ツーラン・ホームランにJSスタンドはお祭り騒ぎだ!

 続く成川もセカンドゴロ、エラーで出塁するも後続が絶たれてこの回は2得点。

 

2回最大のピンチを救った箕輪の連続好プレー

 2回の表、谷口は鶴ヶ島清風の4番をセンターフライに抑えるも、続く5番は3塁線を破る長打で一死2塁のピンチに。続く6番の打球は3塁ゴロ、しかし1塁への送球がそれてボールはファールグラウンドに。2塁走者が生還し1点返され、打者走者も2塁に進んだ。

 谷口は続く7番打者に粘られ、四球で歩かせてしまう。JSサイドにはいや~な空気が流れる。ヒットとエラーとフォアボール、大量失点パターンだ。

 四球の打者が1塁に歩いているそのとき、2塁走者がすきを突くように3塁を狙って走った。それを見逃さなかったキャッチャーの箕輪が素早く3塁に送球し間一髪でアウト。

 そして二死1塁からの次の右打者の3球目、谷口が投球動作に入ると箕輪はベース右側にぱっと立ち上がり、ボールを外させた。2盗を察した好判断で、2塁に送球、アウト!

 この試合の最大のピンチを切り抜けた箕輪の2つのプレーだ。

 

初球で決める 服部の芸術的バントで敵守備動揺

 JS2回の攻撃は、先頭7番、服部應汰。右投げ左打ちの3塁手だ。その初球、服部がバントで3塁線に転がしたボールは絶妙に白線の内側20cmを白線と平行に転がる内野安打。8番箕輪は、しっかり3塁線に送りバントを成功させ、一死2塁とする。続く9番木村の打席。相手パスボールで、一死3塁となり、木村は四球を選んで1塁・3塁のチャンス。

 打順は一巡して1番の山越。その初球に1塁の木村はためらわず2盗を決める。山越はファールフライに倒れるも、なおも二死2塁・3塁。ここで打席に入るのは初回本塁打の井坂。打球はショートゴロ。相手の1塁への送球がそれて、3塁走者が生還して3点目。なおも1塁・3塁のチャンスが続き、3番DH成川の打席でパスボールがあり、4点目が入った。この回は、先頭の服部のバントヒット1本で、相手を崩して2点を奪った。

 3回表、鶴ヶ島清風の攻撃。谷口は先頭をピッチャーゴロに仕留めるも、1塁に悪送球で走者を出してしまった。しかし、谷口は崩れない。次の打者をセンターライナーで一死。次の打者のときに2盗を許すも、打者をピッチャーゴロに打ち取って1塁でアウト、その間に2塁から3塁を狙った走者を1塁手の井坂が好送球で3塁アウト。ダブルプレーで結局3人で攻撃を終えた。

 3回のJSの攻撃は主砲の4番センター大瀧理央(3年)の死球、盗塁、5番武井優弥(2年)の四球、6番ライト岡部希海のバントなどでチャンスを作るも無得点。

 4回、5回も三者凡退でゲームは6回に。

 

予定の継投と予定外の捕手交代

 6回からJSのマウンドは背番1を背負った上南光平。藤野メモによると、捕手の箕輪と上南は、ともに腰を痛めて長期間のリハビリを経ての夏の大会だという。

 マウンドを降りた先発の谷口は5回を投げ切り、2安打1失点の好投、立派に役割を果たして予定通り(?)先輩の上南に後を託した。2年生ながらマウンドでの落ち着きと制球力に気持ちの強さを感じた。

 上南の練習球を見ると、左のクオーター。モーションは少し速く体の横回転を使って投げる。球威がある。ゆったりとしたフォームで右のオーバースローの谷口とは違うタイプだ。 

 6回表、上南は鶴ヶ島清風の先頭をショートゴロに仕留めると、2人目の左バッターは速球、速球、カーブで3球三振。左打者の胸元から入ってくる球威のあるボールは打ちにくそうだ。次の左打者もピッチャーゴロで完璧な継投。

 6回裏のJSの攻撃。一死から上南がセカンドゴロ、相手の悪送球で出塁すると、7番服部がまたまた3塁線に絶妙なバントヒットで1塁・3塁とする。8番が倒れるも2盗を決め、二死2塁・3塁のチャンスが続く。打席には9番の木村。木村は三遊間を破るタイムリーヒットで走者2人を返した! 

 なおも木村を2塁に置いて1番山越がバントヒットで1塁・3塁。ここでまたあの男に打順が回った。山越が2盗を決め2塁・3塁とし、井坂はライト前にクリーンヒットを放つ。走者1人を返して7点目。その後1塁に残った井坂の牽制死はご愛敬。

 7回表、JSの守備でアクシデント。守備についた守りの要の箕輪がホームベースに倒れこんだ。足がつって動けない。チームメートが駆け寄って足を伸ばし、ベンチに下がって治療タイムを取ったが、復帰できずに交代。17番をつけた辻本漸(2年)が急遽マスクを被った。箕輪は大丈夫か?

 

エース上南の完全復活と敵失でコールド勝ち

 それでも上南の投球は益々球威を増し、7回、8回も三者凡退。結局一人の走者も出さず3回を毎回奪三振のパーフェクト・ピッチング! 余力を残してマウンドを降りた。

 8回のJSの攻撃は先頭の7番服部が四球で歩く。ここで藤野監督は代打の切り札、工藤悠靖(3年)を打席に送る。工藤も四球で1塁・2塁となり、9番木村の3塁線へのバントの処理で相手エラーが出て、8点目が入って8回コールドが成立した。16:30試合終了。

 投打で圧倒した城北埼玉の完勝。次はいずみをコールドで下した所沢北と7月14日に対戦する。これに勝てば、第一シードの浦和学院とやれる!!