気づけば7月。生徒たちは定期考査を控え、夏休みが近づいてきました。そんな節目の時期に、今年も恒例の「キャリア講演会」が開催されました。今年は、高校1年生に加え、中学3年生も対象となりました。夏休みという大きな成長の機会を前に、一つでも多くの気づきを持ち帰ってほしい。そんな思いから、例年より少し早い時期での開催となりました。
司会進行は前会長が務め、講師は副会長のお二人。軽快な進行のおかげで昼食後の眠気を吹き飛ばすほど会場は明るい雰囲気に包まれ、生徒たちは次第に講師の言葉へ引き込まれていきました。
今回登壇した二人の講師は、それぞれ異なる道を歩んできました。一人目は、大手総合電機・IT企業でマーケティングや戦略立案に携わる文系出身の立場から、「キャリアは一直線でなくていい」と語りました。将来を今すぐ決める必要はないこと。本気で挑戦した経験は、たとえ遠回りに思えてもいつか必ず自分の力になること。そして、自分自身と向き合う時間を大切にしこの夏休みを「自分を知る時間」にしてほしいと生徒たちへ優しく語りかけました。
続いて、大手製薬会社で研究室長を務め、長年研究職として歩んできた理系出身の立場から、「自分に正直に生きること」の大切さが伝えられました。生徒たちには、まだ無限の可能性があります。勉強だけでなく、部活動や友人との時間、遊びの中にも人生を豊かにする学びがあります。焦らず知識と経験を積み重ね、その中で「やりたいこと」「なりたい自分」を見つけていけばいい。そして最後は、自分自身で人生を選んでほしい。自分で決めた道なら、きっと後悔はしない—— そんな力強いメッセージが送られました。
普段は学校の清掃活動で汗を流すおやじたちも、この日はスーツ姿。飾ることなく、自らの経験を語る姿には、「生徒たちの力になりたい」という親としての願いがあふれていました。生徒たちは、これから何度も迷い、立ち止まり、進む道を考える日が訪れるでしょう。そんなとき、この日の言葉を少しでも思い出してもらえたら——。
「焦らなくていい。」「自分の可能性を信じてほしい。」「人生を思い切り楽しんでほしい。」
そして、もう一つ伝えたかったことがあります。
「心配するな。俺たちがついている。」
親でも先生でもない、おやじの会のおやじたちだからこそ伝えられる応援があります。
いつの日か生徒たちが、自分らしい人生を歩きながら「あの日の話」をふと思い出してくれたなら。おやじたちの想いは、きっと生徒たちの未来へ届いているはずです。





