いわき探究宿泊プログラムの2日目はいわき市中之作にて清航舘、川内村ではnaturadistillという蒸留所を訪れました。手段は違えど、被災からの復興や地域活性化、エリアリノベーションを目指して日々活動されている方々に会いに行きました。
高校2年生感想
いわき探究宿泊プログラム2日目は中之作と川内村蒸留所に行きました。中之作では2年生は最初に中之作プロジェクトの説明を受けた後に周辺を見学しました。このプロジェクトは地域をより良いものにするために、豊田さんご夫妻を中心に空き家を改築したり、もっと地域住民を増やそうとする活動などをしていました。川内村では草野慎平の記念館に行った後に蒸留所に向かいました。記念館では詩を読み感傷に浸ることができました。蒸留所では大島さんがどのような意図で川内村でお酒を作ろうとしたか、これまでにお酒のこと以外で何をしてきたかなどの話をしてもらいました。今はお酒を通して地域のことを広げようとしているのが伝わりました。この1日は地域のこれから未来について考える良い機会になりました。
高校1年生感想
印象的だったのは、まず地元にしっかり馴染むところから活動を始めていた点です。ご本人は「よそ者」という言葉を何度も使い、自分が外から来た存在であることを自覚したうえで住民の方々に働きかける姿勢が大切だと語っていました。周辺の街はコンパクトシティ計画の影響で畳まれる危機にあり、その中で町おこしと街の保存を同時に進めている点も非常に魅力的でした。
活動は肉体労働が中心ですが、現在は多くの協力者が集まっているそうです。仲間は「自分が努力を続けていれば自然と集まってくる」とのことで、インターンとして参加する大学生や、ネットのコミュニティで知り合った人々も、その継続的な姿勢に惹かれて集まってきたのだと感じました。
こうした活動の背景には、江戸時代から続く建物を守りたいという強い思いがあります。もともと人口減少が進んでいた街に震災が追い打ちをかけ、多くの建物が大きな被害を受けました。さらに、いわき市が「建物を無償で取り壊し可能」にする取り組みを始めたことで、住民の方々が歴史ある建物を次々と壊そうとする状況に直面します。その姿を見ていられず、「衝動買いしてしまった」と語るほどの思いで建物を引き受けたそうです。
「よそ者」として始まった活動が、今では三軒もの大きな建物を改修し、多くの仲間とともに歴史的建造物と街の保存に大きく貢献するまでに至っています。この歩みは、一種の偉業と言っても過言ではないと感じました。
川内村の村民でもあまり名前を挙げないような“隠れた名産”であるカヤの実に着目し、それを使ったジンづくりに取り組んでいる方です。メインメンバー四人、サブメンバー四人の計八人で作業しており、直近の目標は「社員の収入を東京の平均年収に到達させること」だそうです。大企業が手を出さない領域にあえて挑むことで市場を切り開いており、最近はシンガポールへの輸出にも成功したとのことでした。ジンを選んだ理由は、自由度が高く、多様な植物を取り入れて香りを生かせるからだそうです。
学生のうちに起業した経験から、学生起業のハードルについても話してくれました。一見すると思い切った決断に見えるものの、学業と並行して進めることで人生全体で見ればリスクは小さく、本人としてはそこまで大胆な選択だとは感じていなかったそうです。
事業を始めた背景として、川内村の人々が自分の利益ではなく伝統である炭焼き技術を守るために身を粉にして働き、震災の困難にも屈せず努力し続ける姿に強く心を動かされたことを挙げていました。また、カナダ留学中に「福島出身」と伝えると良い反応を得られない経験をし、現地と海外のイメージのギャップを特産品を通して少しでも埋めたいという思いも原動力になったそうです。
学業と並行してプロジェクトを進める姿勢は、フロンティアコースにも通じるものがあり、とても興味深く、今後の活動にも活かせる有益なお話を伺えたと感じました。













