MENUCLOSE

更新情報

ホーム > 学校生活 > 社会人セミナー11th”ふつう”って?

社会人セミナー11th
”ふつう”って?

2023.06.16
高校(フロンティア)
PROGRAM

広告業界のみならず教育業界でも活躍されているキリーロバ・ナージャさんをお迎えしてご講演いただきました。

電通は通常業務のA面に対して、自分の趣味趣向や特長を生かして活動するB面があります。

ナージャさんはアクティブラーニングこんなのどうだろう研究所(https://www.konnano-dodaro.jp/)ほか絵本の出版など、教育関係のB面をお持ちのクリエイターです。昨夏、事情により登壇延期となっている倉成英俊さんと長らく活動されています。
 

ロシア、日本、アメリカ、UK、フランス、カナダと6か国を渡り歩いた幼少期の経験をお持ちのナージャさん。幼心にどうにか乗り切ろうと身に着けたり考えたりしたサバイブの方法や、国によって異なる座席や筆記用具、水泳の指導法について楽しくお話しいただきました。さすがトップクリエイター、「”ふつう”って・・・場所や人によって全然違うのに、何をもって”ふつう”なんだろう」「こどものときはみんなと違うことを避けて”ふつう”に過ごそうとしてきたけど、おとなになってから”ふつう”は誉め言葉ではない」など高校生に刺さるワードが連発。自分らしさとは何か・・・人生のテーマを突き付けられました。

ご自身がペスカタリアン、また左利きであったことからマイノリティの経験をたくさんしてきたそうです。その中には嫌な思いをすることも当然少なくありません。「同じような思いをしている人もたくさんいるのだろうなぁ、負の螺旋を断つために何ができないかなぁ。」そこでひらめいたのが、「幼少期から多様性を容認する感性があれば、そういう大人になるのでは?」ということで、絵本を出版することになります。

最近のA面では女子プロサッカーリーグ「WE LEAGUE」関連の依頼があったそうです。クライアントの要望に耳を傾けながらも女子サッカーの地位向上をしていくためにはどんなメッセージ性をちりばめていくのか、クリエイターとしての手腕が試される案件です。『glass ceiling』(ガラスの天井)とは資質・実績があっても女性やマイノリティを一定の職位以上には昇進させようとしない組織内の障壁を指しますが、女子サッカーリーグが成功するために同様の見えない壁を感じたそうです。ではその壁をなくそう、ということでガラスを選手のシュートで突き破ります。https://discoverjapan-web.com/article/85035

そして、そのガラスの破片からWE LEAGUEのシンボルとなるトロフィーを作るなんてすごい!


https://weleague.jp/news/470/


よく2時間に詰め込たものだというくらい盛りだくさんの内容とトーク力には感服しかありません。
考える種をたくさん撒いていただき、ありがとうございました。

講演後は、フロンティア恒例のエンドレス質問会(笑)