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中学・高校地歴部

2017.11.17
部活動
部活動

運慶学園卒業記念

金剛力士を手にとる

阿修羅像の説明

像の繊細さの説明

千手観音を前に

博物館見学・企業訪問

 11月14日(火・祝)、地歴部員は上野の東京国立博物館を訪れ、鎌倉時代の代表的な仏師運慶の作品を見学してきました。
 とても人気の展示であったため、入館前はもちろん、館内でもたくさんの方々が見学に訪れていました。

 混雑していながらも教科書や資料集で観ていた無著・世親像や天燈鬼・龍燈鬼、運慶のデビュー作という大日如来像、ふだんは和歌山県の高野山霊宝館にいる八大童子を至近距離で観ることができ、感動しました。
 玉眼の技法を用いているので目力(めぢから)が凄かったです。

 見学後はみんなで「運慶学園卒業」記念写真を、一人ずつ卒業証書を手にした写真を撮りました。
 詳細は文化祭で配布する部誌に掲載します。

 上野の博物館見学を終えた後、渋谷区神宮前の「イスム表参道店」を企業訪問させていただきました。
 本物と違わない飾れる仏像を制作・販売されているお店を訪れ、仏像に関わっているお仕事についてのお話をしていただきました。お洒落なスタジオを思わせる造りに緊張してしまいました。

 仏像は「ポリストーン」とよばれる石粉と合成樹脂を合わせた素材で形作られています。
 実物を持たせていただき、その重量感に驚きました。

 人気の阿修羅像(S-Class:高さ約50㎝)の目の前に仏像の作り方や彩色の方法など、美しくそして迫力のある造形ができあがるまでの過程について、丁寧に説明していただきました。色の塗り方・重ね方のこだわりが想像していた以上に丁寧かつ繊細でした。
 そして、千手観音像(30万円超っ!!)を前に、その細やかさと華やかさに言葉を失いました。
 お店に並べられているどの像も本物と同じように目力(めぢから)を持っていました。

 仏像の種類、仏像の制作工程、企画から商品化にいたるまでのご苦労、仏像にかかわるお仕事に就いたきっかけ、販売についての工夫など、「職業(仕事)とは何か」を考える機会をいただき、興味のある分野を仕事にすることの難しさと喜びを教えていただきました。

 今回の博物館見学と企業訪問の様子については、来年の文化祭でも研究発表の一環として展示をします。

 最後に、長い時間にわたってご丁寧に対応してくださいましたスタッフの皆様、有り難うございました。